
尿検査と食事の関係
まず、尿検査をなぜしなければいけないかについてお話しましょう。
私たち人間の「生活習慣病」というと、脳卒中・高血圧症・高脂血症・糖尿病などいくつかの病気をすぐに思い出すことができるでしょう。
生活習慣病は、運動不足、栄養の偏り、喫煙、飲酒、ストレスなどの生活習慣要因が原因となるため、治療よりも予防が大切なことはご存知のとおりです。しかし、不適切な生活習慣が病気を引き起こすのは私たち人間だけではありません。
そこで「ペットにおける生活習慣病」の検査としても定期的な尿検査が必要なのです。今回は、なぜ定期的な尿検査が必要なのか?
また、尿検査から解ることについて、おこりうる病気についてお話したいと思います。
尿検査からわかること。
健康を知る上で基本的な検査です。内臓疾患(肝臓・腎臓)、糖尿病、膀胱炎などの可能性を調べることができます。腎機能、肝機能の機能低下を調べる事ができます。
そもそも腎臓の主な働きは、腎臓は体の背側に、一対ある臓器で、主に、 血液を濾過し、体に必要な水分や成分(電解質、糖分、アミノ酸、イオンなど)を再吸収し、逆に
不必要な水分や老廃物、毒物、代謝物を 尿として体の外へ排泄する役割がある。
【主な病名】
急性腎不全、慢性腎不全、糸球体腎炎、腎臓の腫瘍など
フードとの関係について
食べ物から、直接的に尿検査に影響は出ませんが、例えば糖尿病、ウィルス性の肝臓機能の低下によることで、尿検査の検査項目でビリルビンに影響が出てきます。
食べ物から直接的に解る検査は体毛ミネラル分析が一番わかります。
※それでは、今回は「糖尿病」を取り上げることにしましょう
糖尿病とは?
「ペットにも糖尿病があるの?」と驚いた方も多くいらっしゃるかも知れませんが、実は目立って増えている内分泌疾患のひとつが糖尿病なのです。
通常、食事を摂ると血糖値が高くなります。食品に含まれる糖質は消化、分解されてブドウ糖となり、血液に含まれて体をめぐり、脳や体が活動するためのエネルギー源として使われます。その血糖値を一定に保つ働きをするのがインスリンです。
糖尿病とは、血液中のブドウ糖の濃度(血糖値)を下げる唯一のホルモンであるインスリンの作用が弱くなる病気なのです。
ペットが糖尿病になるとどうなるの?〜軽度の場合〜
ペットが糖尿病になってしまったら、看病は当然全て飼い主さんが行わなければなりません。
病気の程度によって看護の方法は異なります。血糖値の上昇が大きくない場合は、食事療法のみで維持することが多くあります。
この場合も栄養のバランスと量に細部まで気を配った食事のみを与える必要がありますので、おやつを与えることはできませんし、「欲しがったから」とか「つい……」という言葉で行われる甘えは症状を重くし、寿命を縮める原因となります。
ペットが糖尿病になるとどうなるの?〜重度の場合〜
血糖値の上昇が大きい場合には、食事療法に加えてインシュリンの注射を1日1〜2回接種する必要があります。毎日の仕事が生涯続きますので、飼い主さんが注射できるようになる練習をします
予防がとても大切なのです!
このような継続的治療を怠けずに続けることができれば、毎日の生活は比較的健康なペットと同じように過ごすことができます。
しかし、飼い主さんが治療を怠ければ、そのまま健康を損ねて症状を重くし、他の病気原因となり、命を無くす理由となるのです。
「異常に水分をほしがり、おしっこの回数が増え、1回の量も多くなる。それなのに体はだんだん痩せていく」というのが、糖尿病の症状です。
しかし、先ほど述べたように糖尿病は、目立った症状が現れにくいため、上記のような症状が見られてから病院へ連れていくと、ほとんどの場合既に血糖値が高くなってしまっています。
だからこそ、糖尿病にならないための予防策を、日常生活の中で確実にとることが重要です。十分に運動をさせ、質の良い食事を適量与え、糖分・塩分・油分の摂りすぎを防ぎ、肥満に十分気をつけましょう。また、避妊手術についてもかかりつけのお医者様と十分相談した上で行いましょう。正しいペットの飼い方をしてさえいれば、糖尿病になる可能性はほとんどありません。
もし、それでも糖尿病になってしまったとしても、食事療法などの初期的な治療で維持できる軽い症状で済むでしょう。
予防の方法が発達し、食事の質が良くなった事で、ペットも長生きをするようになりました。
また、獣医療の技術も革新している昨今、寄生虫や伝染病で亡くなる動物は少なくなっています。しかしその反面、豊かな生活環境がペットたちに生活習慣病を引き寄せることにもなっています。
人間の誤った愛情がペットたちに新しい病気をもたらしています。
豪勢な食事、好きなだけのおやつ、楽な移動手段…。 これらを与えることで病気まで与えてしまっているのです。大切な家族の一員であるペットにどのような人生を送ってほしいのか、そのために飼い主として何を行うべきなのかを考えてから行動する必要があります。
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