
ペットの寿命について
ペットはいまや、私たちの暮らしのパートナー。でも、ペットも年をとります。
人間より短命なペットの長寿のためには、どんな点に気を付けたらいいのでしょうか
予防接種で寿命延びる
東京農工大と日本愛玩動物協会の調査によると、ペットの犬と猫の平均寿命はここ約10年で大きく延びました。
犬は3歳以上長い11.9歳に、猫はほぼ倍の9.9歳になっています。
同大大学院の林谷秀樹助教授(獣医公衆衛生学)らは37都道府県、121動物病院で02年8月〜03年7月に死んだ犬3,239匹、猫1,777匹の年齢やワクチン接種率、死因などを調べました。その結果を過去2回の調査と比べると、ワクチン接種率の高まりとともに平均寿命が延びていたことが分かりました。
林谷助教授は「ワクチンの接種率が高くなったのは『役に立つ動物』から、『家族』や『コンパニオンアニマル(伴侶動物)』という位置づけに変わってきたからではないかと思う」と推測しています。
餌も進化…老年に高栄養
ペットフードの改良も進んでいます。
・犬や猫は7歳(大型犬は5歳)ぐらいからシニアに分類されています。
ペットフード工業会が昨年12月に調べたところ、犬の4割、猫の3割が7歳以上でした。この現状に伴い、ペットフード各社も、高たんぱく低カロリーをうたうシニア向け商品を出しています。
・ペット関連メーカーの「ユニ・チャーム ペットケア」は、11歳以上向けの犬猫用フードを相次いで発売しました。
同社によると、犬や猫の7歳は人間の40〜50歳、11歳は60〜80歳、15歳で70〜100歳に換算できます。このため、生活習慣病を気にする中年の7歳ごろと違い、食が細くなり体力の落ちてくる老年の11歳以上に合わせ、栄養価の高い商品を開発しました。
また、ペットフードメーカー「アイムス・ジャパン」の獣医、永柄貴子さんによると、大型犬になるほど短命の傾向があります。同社は高齢期には免疫力の低下、腸の機能低下などが目立つ点などに配慮し、ビタミンEを加え免疫力を高めた商品などを作っています。
年に1回は健康診断を!
ペットが長寿になった理由として
(1)ワクチン接種率の高まり
(2)室内犬・室内猫が増え異変に気付きやすくなった
(3)餌の質の向上??
などが挙げられます。しかし実際には動物の救急病院に運ばれる急患は少なくありません。
「沈黙の臓器」といわれる肝臓、腎臓などは悪化するまで痛みが出にくく、病院に担ぎ込まれた時は手遅れとなっているケースも少なくありません。
獣医らは「7歳を過ぎたら、年1回は健康診断を受けさせて」と呼びかけています。
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